宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』が初めて舞台化されることになり、主人公の千尋役に橋本環奈さんと上白石萌音さんがW主演されることがわかりました。
世界的名作アニメ映画の舞台化ということで、主演のお二人に注目が集まっています。
「楽しみ」「早く観たい」という声が多い一方で、橋本環奈さんが「可愛すぎる」とキャスティングに戸惑う声も。
この記事では、初舞台化となる「千と千尋の神隠し」の製作発表を受けて
- 千尋役の上白石萌音さんや橋本環奈さんのヴィジュアルや年齢差に対する世間の反応
- 主人公”千尋”がブスと言われている件
についてご紹介します。
「千と千尋の神隠し」が舞台化

宮崎駿監督の映画『千と千尋の神隠し』が初めて舞台化されることになり制作発表が行われました。
『千と千尋の神隠し』は、興行収入308億円の日本アニメを代表する世界的作品。
アカデミー賞アニメ映画賞や、ベルリン国際映画祭金熊賞なども受賞し、ジブリで一番売れた映画とも言われています。
今回、翻案・演出を手掛けるのは「レ・ミゼラブル」で知られる世界的演出家ジョン・ケアード氏。
5年もの構想を経ての舞台化実現ということで大変注目を集めています!
舞台『千と千尋の神隠し』
原作:宮崎駿
翻案・演出:ジョン・ケアード
千尋役(Wキャスト):上白石萌音/橋本環奈
東京公演 2022年3月2日~29日 帝国劇場
大阪公演 2022年4月13日~4月24日 梅田芸術劇場メインホール
福岡公演 2022年5月1日~5月28日 博多座
札幌公演 2022年6月6日~6月12日 札幌文化芸術劇場 hitaru
名古屋公演 2022年6月22日~7月4日 御園座
千尋役には橋本環奈と上白石萌音がW主演!

注目の千尋役には橋本環奈さんと上白石萌音さんがWキャストされることがわかっています。
舞台化へ違和感や反対の声
舞台化について、多くは「楽しみ」「早く観たい」と好意的な声が多数を占めているようです。
しかし、中には舞台化への違和感を唱える声も。
千尋との年齢差への違和感
宮崎駿監督の世界的名作アニメ映画の舞台化ということで、主演のお二人に注目が集まる中、その起用に賛否の声があることがわかりました。
中でも多かったのが、10歳の主人公・千尋との年齢差についてです。
10歳の千尋役を、現在22歳の橋本環奈さんや23歳の上白石萌音さんが演じることへの違和感を感じてしまった方もおられるようです。

主演の上白石萌音さんも”千尋”との年齢差について質問された際に
「10歳の純粋さはけっこう失った部分が多い(苦笑)」
「強みは身長の低さ。10歳からあんまり伸びてないので、千尋と同じような背丈で同じような目の高さから世界を見られるのは使えるかな」
と答えておられます。
橋本環奈さんも
「いままで演じた中で一番実年齢と離れていて演じ方が難しい」
「“真逆”で千尋の子どもらしさを出せたらいいな」
と前向きにコメントされています。
また、表現や演出の幅が広がる舞台においては「年齢は関係ない」という意見もあり、主人公との年齢差が違和感とならないよう、その演技力や演出が問われるところかもしれませんね。
舞台化に慎重派の意見
ファンの中には、ジブリが大好きだからこそ、その世界観を大切にしたい想いがあり、舞台化には慎重な意見も。
漫画の実写化は反対派がいるのに、千と千尋の神隠しの舞台化は賛成(見たい)なの不思議過ぎてドン引きしてます…。世界的な演出家だから?主演がこの二人だから?構想5年なくらいだから、ジブリ関係者を納得させたってことだから?関係者の中に作品の世界観が…な意見無かったの?え?え?
— X (@M24208498) February 26, 2021
原作ファンとしては、舞台化について手放しで大歓迎というわけにいかない、という方もおられるようです。
舞台化については新たな楽しみが増える一方で、ファンにとって”世界観を壊したくない”という気持ちとのバランスをとるのが難しいかもしれませんね。
とはいえ、舞台化について多くのファンは好意的なようです。
今回の「千と千尋の神隠し」舞台化については5年も構想を経ていること、また、宮崎駿監督も舞台化について「いいよ」とおっしゃっており、世界的な演出家による舞台となることなどから、難解な点もある作品をどのように舞台化してくれるのか、期待値の方も高いのかもしれませんね。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、本作の舞台化について、「(宮崎監督とは)嫌になるぐらい話をしました。ですが、彼が一番最初に言っていたのは、『いいよ』という簡単な一言だったんです。なぜかというと、『もう俺の手を離れたから。あんなに多くの人に支持されたんだから、もう俺のものじゃない。皆さんのものだ』とそんな感じでした」と明かした。
2021年11月10日エンタメOVO
橋本環奈・上白石萌音の評判は?
上白石萌音の千尋は似ている?

W主演で千尋を演じる上白石萌音さん。
ご本人も製作発表の場で「小さいときから”千尋に顔が似ている”と言われていた」ことをお話されていました。
ポスターでも、水のイメージの強い「千と千尋の神隠し」をビジュアル化した上白石萌音さん。
千尋の雰囲気が出ていますよね。
Twitterでも上白石萌音さんの千尋役には好意的な声が多くあがっています。
橋本環奈が可愛すぎて違和感?

”1000年に一人の美少女”と言われる橋本環奈さん。
千尋役への抜擢に「可愛すぎる!」の声が上がっているようです。
可愛さに”歓喜”の声もあれば、一方で、可愛すぎて違和感を感じてしまった声も。
橋本環奈さんへの違和感は、そもそも”千尋”の顔が「あまり可愛くない」という設定にあるようです。
千尋はブスって本当?

主人公・千尋は本当にブスなのでしょうか?
宮崎駿監督のお話によると、「ブウたれている10歳くらいの女の子」が成長と共に今後「どうなっていくのかわからない」ところを描きたかったとのこと。
監督のいう「ブス」とは、顔の造作というよりは、”ブウたれている普通の女の子”という意味が強いのかもしれません。
その”ブウたれている普通の女の子”が、様々な経験を通して心身共に成長し、だんだんと表情豊かになり、魅力的になっていく様が千尋のストーリーと考えると、主演の橋本環奈さんが可愛すぎる問題も、演技力と演出でどのように表現されていくのか楽しみでもありますね。
宮崎駿作品は、特に『もののけ姫』までは美人さん揃いだ。
2017年1月20日exciteニュース「「千と千尋の神隠し」宮崎駿が千尋をブスだと言う理由」より
千尋のことは、宮崎駿は「ブス」だと何度も言っている。身も蓋もない。
この映画を見せる観客として考えていた、友人の10歳の娘さんたちと比較する。
宮崎「あれ(千尋)はまだいいほうで、リアルにいったら実際には今の10歳くらいの娘たちというのは、もっとブウたれているんだと思いますよ」
宮崎「この娘がこれからどうなっていくのか分からない、というふうに描きたかったんです。それで僕はこの娘を描いているうちに、けっこうさっそうとした女の子になるんじゃないかと思いました。人の魅力というのは、わからないですからね。突然変異しますから」
まとめ
舞台『千と千尋の神隠し』を楽しみにする声が多い一方で、千尋との年齢差、橋本環奈さんが可愛すぎる問題など、さまざまな声があがっていることをご紹介しました。
物語の展開と共に現れる千尋の表情の変化についても、W主演のお二人がどのように表現してくれるのか楽しみですね!

